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今年のオルガンコンサートは10月7日、聖アンセルモ目黒教会。

今年の私のオルガンコンサートは10月7日、東京の目黒にある聖アンセルモ目黒教会です。

オルガンは、たしか1991年、フリッツ ノアック氏制作、20 21世紀、日本、キリスト教の

インカルチュレーションを念頭に置いた時代を限定しないスタイルです。

建築物としては歴史的意味を持つ、日本で一番最初にできたコンクリート打ちっぱなしの建物で、

アントニオレイモンド氏により設計されました。

特長をあげるとすれば残響の多さ。デザインの斬新さ(当時としては。)にもかかわらず

完全な伝統的な聖堂のつくりであること、長時間中に居ることは緊張を要求される事、

暗く、身が引き締まるようなデザインであること、etc  特筆するべきプラスの部分

もマイナスな部分も結構多くある教会でしょうか、、、

ここで、ベンジャミン ブリテンの隅田川は日本初演されました。

古楽ブームが起きる前にバロックの室内楽曲は、ほとんどが

東京ゾリステン、N響ピックアップメンバー、シュトルム合奏団

などにより演奏され、マタイ受難曲、ヨハネ受難曲もほぼ

30年以上前に演奏されました。私はだいたいそれに若いころからかかわってきました。

現在は花井哲郎氏により、そんなアンセルモ教会の音楽的伝統は引き継がれていますが

やはり聖堂は聖堂で、信仰生活の場です。現在は多くの美しいホールに

役目は移っていますが、今回はあえて聖堂に鳴り響く異次元のオルガンの美しさを

知っていただけるような演奏会を作りたいと思います。

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